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探偵学校の謎3

前回張り込みのことをお話ししましたが、このことを本格的に話し始めると軽く1週間はこの話題で終わってしまいます。私の体験、人から聞いた話で珍事件、笑事件などたくさんのネタがあるのでまた「赤座警部の事件簿」の方で紹介したいと思います。

では「探偵学校の謎」について引き続きお話ししますが、前回は「なぜ探偵学校に人が集まるのか。」についてお話ししましたが、今回は2つ目の謎「探偵学校でなにを教えているのか。」についてお話しします。これはインターネットなどで探偵学校が広告・宣伝している講義内容からすると、あるいは東京、大阪、名古屋等の都市部を拠点に展開する探偵学校の教本手引きなどを見ると、主に○尾行・張り込み技術、○聞き込み要領、○盗聴器の発見方法、○開業の手続きを教えているようです。私がこのような講義内容を見て感じることはそれぞれ項目の表面上のことを教えて探偵として学校から送り出すことは大変危険であるということです。まずは警察の行う尾行・張り込みと探偵の行う尾行・張り込みの決定的に違う点は、法律に基づいて行うかどうかです。警察は警察法第2条「警察の責務」を根拠として「公共の安全と秩序の維持」を目的に行います。しかし探偵は依頼者の意向に基づいて報酬のために行います。対象も警察の場合は犯罪者あるいは犯罪容疑者などですが、探偵の場合はなんの罪もない一般人が対象です。そうなると当然にして少なからず人権侵害の行為を伴います。尾行・張り込みをされる側からすると、例えば自宅住所、勤務先、交友関係、行動範囲など個人の私生活に関わる部分を第三者に知られることになるわけですから、憲法に保障されている「プライバシー権」の侵害になる可能性があります。そうなるとまず探偵として勉強しなければならないことは、第一に憲法をはじめとする法律関係の習得でしょう。つまり人権侵害の行為を伴う、あるいはそのおそれのある行為を業務とする探偵は法律の習得や倫理観、社会常識の涵養などが整ってはじめてスタートラインに立てるのではと思います。尾行・張り込みのような実務的なことは探偵学校で講義を受けなくても現場でいくらでも習得できます。ですから本来の探偵学校のあるべき姿は、道徳、倫理、法律、一般教養、言葉遣い、社会人としてのマナー等を学習させることです。それではじめて「信頼できる探偵」を育成していくことができるでしょう。やはり今の探偵業界にまず必要なものは公的に認証された教育水準の高い探偵学校でしょう。そのような探偵学校ができてはじめて一般市民の方が安心して調査を依頼できる探偵が生まれるのだと思います。そして欧米並みに社会的地位も確立した探偵業界へと発展していくことができるのです。

画像はイメージです。

赤座警部の全国探偵紹介ネット 代表 赤座孝明

尾行1